デザインガイド

製品カタログデザインに必要な仕様・画像・製品情報の準備

サイズ・ページ数、画像形式と解像度、製品テキスト情報の3つの観点から、製品カタログデザインを依頼する前に準備すべき内容を説明し、ソースファイルと印刷確認のポイントも提示します。

イメージ画像

製品カタログデザインの準備は、仕様・画像・製品情報の3つに分けられます。この3つを具体的に準備するほど、デザイン工程での手戻りが少なくなります。以下、発注者が実際に手を動かす作業に沿って説明します。

1. 仕様:まず判型・ページ数・用途を決める

仕様はレイアウトに載せられる情報量を決め、デザイン工数やその後の印刷工程にも影響します。発注前に以下を確認してください。

  • 仕上がりサイズ:一般的なA4、A5、正方形、または製品比率に合わせたカスタムサイズがあります。サイズが異なると、同じ製品数でも必要なページ数が変わります。
  • 総ページ数:印刷ではページ数は通常4の倍数(表紙・裏表紙含む)で構成されます。これは印刷会社と確認する事項であり、デザイン側だけでは決められません。
  • 製本方法:中綴じ、無線綴じ、バインダーなど。方法によって表紙・裏表紙と本文のレイアウトの考え方が異なります。
  • 出力用途:電子版のみの送付か、印刷も行うか。電子版でも画面閲覧用PDFか、クリック可能なインタラクティブ版かを区別します。用途によって画像解像度やファイルサイズの要件が変わります。
  • バージョン数:日本語版・英語版、地域別バージョンが必要か。多言語版はレイアウト工数が明らかに増えるため、見積もり前に伝える必要があります。

サイズが決められない場合は、「既存の名刺やパッケージの雰囲気に合わせたい」「標準的な宅配袋に入れやすいように」など、大まかな方向性をデザイン側に伝え、提案を受けてから確定する方法もあります。

2. 画像:レイアウト位置ごとに準備する(一度に全部渡さない)

カタログの画像は通常いくつかの種類に分かれ、準備の仕方も異なります。

  • 製品メイン画像:各製品につき少なくとも1点、全体の外観がわかる画像。背景がすっきりし、照明が均一だと統一処理がしやすいです。
  • ディテール画像・シーン画像:重点製品や見開き展示に使用。数はレイアウト計画に応じて決め、全製品に必須ではありません。
  • ブランド関連画像:ロゴファイル、ブランドカラー、補助グラフィックなど。Webから保存した画像ではなく、編集可能なベクターファイルを提供してください。

画像を渡す際は、以下を明確にすると良いでしょう。

  1. どの画像が最終確定でそのまま使用可能か;
  2. どの画像にレタッチが必要か、どの程度か(背景除去、色調整、シーン合成);
  3. 撮影アングルはトリミング可能か、切ってはいけない部分はどこか;
  4. 画像の使用許諾は得ているか、特にモデル・シーン・第三者素材について。

レタッチ範囲について:基本的な色調整やキズ除去は通常処理です。背景の差し替え、使用シーンの合成、複数画像を1枚にまとめる作業は追加工数となるため、見積もり確認時に明確にする必要があります。画像のレタッチとシーン合成は別物です。資料準備の段階でどちらが必要か考えておきましょう。

低解像度の画像しかない場合(チャット履歴やWebから保存したものなど)は、事前に伝えてください。デザイン側がどの位置で使用可能か、どの位置で拡大するとぼやけるかを判断します。レイアウト完成後に発覚するのを防げます。

3. 製品情報:統一した構造の表に整理する

ここが最も軽視されやすい部分です。カタログのテキスト部分のフォーマットが統一されていないと、レイアウト時に何度も確認の往復が発生します。以下の構造で整理することをお勧めします。

  • 製品名(および対応する型番・コード)
  • 一言のセールスポイントや用途説明
  • 仕様パラメータ:サイズ、素材、色、重量など、カテゴリごとに統一したフィールド
  • オプション仕様:色、サイズ、包装形態の選択肢
  • 並び順:どの製品を前に出すか、主推製品はどれか、まとめて展示できるものはどれか

例えばホーム用品のケース:Aカテゴリの製品に「素材:ステンレス」、Bカテゴリに「ステンレス素材、表面ヘアライン加工」と書くと、フィールドが揃わず読者も比較しにくくなります。「素材」と「表面処理」の2フィールドに統一すれば解決します。

また、事前に確認すべき点:

  • 製品名やパラメータに必ず保持すべき固定表記(型番コードなど)があるか;
  • 認証、成分、使用上の注意など、注記が必要な内容があるか。これらは発注者が提供・確認し、デザイン側はレイアウトのみを担当します;
  • テキストは最終版か、まだ変更があるか。カタログのテキスト変更はレイアウトに影響することが多く、変更が遅いほど手戻りコストが高くなります。

4. ソースファイルと納品:完成品と編集可能ファイルを区別する

発注前に何を納品するか明確にします。完成品ファイルとは、そのまま送付または印刷入稿できるPDFなどの形式です。編集可能ファイルとはデザインソースファイルで、受け取った後に自分でテキスト変更や画像差し替えができます。この2つは見積もりや工数が異なるため、開始前に話し合う必要があり、納品時に追加するものではありません。

カタログの製品情報を後から自分で更新する場合は、発注時にその旨を伝え、デザイン側がメンテナンスしやすい方法でファイルを構成するようにしましょう。一度きりの使用であれば、完成品ファイルで十分な場合もあります。

印刷が関わる場合、用紙、色、塗り足し、製本などの要件は印刷会社と確認し、デザイン側は確認後の要件に従ってファイルを作成します。印刷や配送はデザインにデフォルトで含まれる範囲ではないため、誰が担当するかを協力前に明確にする必要があります。

5. 資料準備でよくある見落とし

  • 製品画像だけを渡し、ロゴのベクターファイルを渡さなかったため、表紙やヘッダーに低解像度画像しか使えなかった。
  • 製品パラメータが複数の表やチャット履歴に散在し、統一フィールドがなかった。
  • どの製品が主推か伝えなかったため、デザイン側が均等にレイアウトを配分するしかなかった。
  • カタログの使用シーン(展示会配布、同梱送付、オンライン送付)を伝えなかったため、サイズやページ数の選択が不適切になった。

これらを1つのドキュメントに整理し、画像と一緒にデザイン側に渡すと、コミュニケーション効率が明らかに向上します。ブランドビジュアルやビジネス資料も併せて依頼する場合は、当サイトのグラフィックデザインサービスで業務範囲を確認できます。

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